派遣の中でも高収入・高時給のイメージがある介護派遣。
介護士として働く人の中には、正社員やパートではなく、あえて派遣の働き方を選ぶ人も多いです。では、実際に介護派遣の時給相場はどのようになっているのでしょうか。
厚生労働省が発表した「令和元年度労働者派遣事業報告書」によると、介護派遣の平均時給は、1,199円という集計結果が出ています。さらに介護資格の保有別に見ると、介護福祉士1,421円、実務者研修1,422円、介護職員初任者研修1,409円、無資格者1,180円。この金額はあくまで全国平均のため、地域や事業所によって増減するものの、資格の専門性が高くなるほど介護派遣の時給は高くなるうえに、無資格者でも介護派遣だと時給1,000円を超えるのです。
介護派遣の時給が高い背景として挙げられるのは、やはり介護業界全体が慢性的な人手不足に陥っているためだと言えます。また、介護事業所は利用定員に応じて適正な人員配置が必要なため、少しでも多くの人材を確保したいという狙いがあるようです。
次に挙げられるのは、即戦力として働ける人材を求めていること。時給が高い介護派遣は、資格はもちろん豊富なスキルや経験を持っています。高い時給を払って幅広い業務を任せたいと考える介護事業所は少なくありません。前述したように、介護業界は深刻な人手不足に陥っています。即戦力として活躍する人材が求められているため、今後も介護派遣の時給は上がる可能性が考えられます。